議会質問

2015年03月02日 更新

平成24年予算特別委員会-03月14日(障害者雇用・民生委員)

◆北明範 委員  障害者雇用、それと民生委員について。資料はありません。
 障害者雇用につきまして、ちょっと急いでやります。
 厚生労働省によりますと、2010年6月1日時点の雇用障害者数は約34万3,000人、実雇用率は1.68%と、いずれも過去最高を記録しました。国や自治体による各種の助成制度などによって、障害者雇用は産業界全体に浸透しつつあります。
 しかし、雇用障害者数の内訳を詳しく見ますと、全体の8割を身体障害者が占め、知的障害者や精神障害者の雇用は余り進んでいない実態が浮かび上がっています。企業は、健常者と同じようにオフィス業務をこなせる身体障害者を優先的に雇用する傾向が強く、就労可能な身体障害者は企業間での奪い合いの状態とも言われております。
 今後、産業界全体で障害者雇用率を押し上げるには、知的障害者や精神障害者の受け入れ拡大が欠かせないというふうに思いますけれども、当区の認識を伺います。
◎障害者生活支援課長 雇用状況、厚生労働省の集計結果では、委員おっしゃるとおりに、36万6,000人就職している障害者のうち、身体障害者が28万4,000人を占めるということで、同じ認識を持ってございます。
◆北明範 委員  昨年の決算特別委員会で、企業就職が決まって事業所を退所した場合、事業所に入ってくる訓練費、給付費ですね、これは移行支援の場合は日額9,100円なんですけれども、これが減少になる、そのことが事業所が前向きになれない課題ではないか、こういう質問をしましたけれども、その後、変化は何かありましたか。
◎障害者生活支援課長 制度における課題という認識でございまして、特段大きな変化はございませんが、施設の就労の実績というのを、新たな利用者につながるように周知に努めていきたいというふうに思います。
◆北明範 委員  再度お聞きしますが、次の入所者が決まるまでの間、調整金の考えというのは全くないんですか。
◎障害者生活支援課長 区として実施するというつもりはありませんが、制度の中で若干の金額はあるかと存じます。
◆北明範 委員  平成23年度の障害者の就職状況はいかがか。
◎障害者生活支援課長 本年度1月分までの実績でございますが、障害者雇用支援事業団から60名、それから通所施設から15名、両方の支援を受けている方もいらっしゃいますので、実人数といたしましては64名でございます。
◆北明範 委員  その中で区内に就職した数は。
◎障害者生活支援課長 23年度の区内への就労者数は10名でございます。
◆北明範 委員  10名ですから、64分の10ということは、なかなか区内に就職していないということで、区外への就職が前提なのかどうか。
◎障害者生活支援課長 決してそのようなことはございません。
◆北明範 委員  区内に就職先がない実態についてどう思われますか。
◎障害者生活支援課長 現在、障害者の雇用が義務づけられているのが、56名以上の雇用者がいる事業主というふうになってございますが、区内にはやはり規模的にもそのような事業所が少ないという現状があるのかなというふうには認識してございます。
◆北明範 委員  では、知的障害者と精神障害者の就労へ向けての取り組みはどうですか。
◎障害者生活支援課長 いきなり就職ということではなくて、実習というようなものが非常に大切になっているかなというふうに思ってございます。今まで企業での実習、それから区役所での実習を行っておりましたが、今後につきましては、商店街での実習、いわゆるプレジョブというようなものも子ども向けにはあるというふうに認識してございますが、そのようなものも少し検討していきたいというふうに存じます。
◆北明範 委員  すばらしいことなんですけれども、最終的な就労ではありませんので、就労への道筋をぜひつくっていただきたいと思います。
 次に、障害者雇用支援事業団ではどんな相談が多いのか。
◎障害者生活支援課長 最近の特徴といたしましては、発達障害の方が、1回就職したけれども、だめで戻ってきて就職の相談をするというようなケースが多く見受けられるという認識でございます。
◆北明範 委員  東京都では発達障害者専用の支援学級を実施しておりますけれども、どんな目的で実施されているのか。
◎障害者生活支援課長 すみません、新聞報道等で確認しておりますが、余り詳しいことはわかってございません。
◆北明範 委員  ちょっと勉強してください。
 それと、区として何かそういうのはあるんですか。
◎障害者生活支援課長 発達障害中心に研究校を指定しているというようなところは聞いてございます。
◆北明範 委員  質問ばっかりですみません。就職年齢を迎えている発達障害者の支援は。
◎障害者生活支援課長 発達障害の中でも、引きこもっているような状況の方に、全体ではなくてごく一部になりますけれども、区といたしましては支援を行ってございます。
◆北明範 委員  先ほど、平成23年度の就労、64人というふうに伺いましたが、この中に発達障害者の方は何人いらっしゃるんですか。
◎障害者生活支援課長 6名でございます。
◆北明範 委員  6名ということで、区内に発達障害者を中心に受け入れ可能な特例子会社があればいいなというふうに私は思っていますが、ここで、発達障害者と自閉傾向の障害者、そして精神障害者がなかなか社会進出ができないという理由をそれぞれ説明していただきたいと思います。
◎障害者生活支援課長 発達障害者の方の中には、いろいろな発達障害の方の特性があるのであれですけれども、中には、知的障害は一切ないけれども、コミュニケーションがうまくとれないというような方がいらっしゃいます。
 また、自閉症の方につきましては、ある程度得意な分野については物すごく速いスピードでいろいろなことができるけれども、その得意な分野を見つける作業ですとか、それからそれにマッチした職業につながるかというところがポイントというふうにも思っております。
 精神障害者の方につきましては、環境の変化がとても苦手というようなところがあるかなというふうに存じます。
◆北明範 委員  そうですね。精神障害者の方が、特に電車の混雑なんかちょっとつらいという方が多くて、近くに会社があったらいいなというご意見をいっぱいいただきます。
 先日、私、特例子会社をちょっと視察してまいりました。六本木ヒルズの森タワー内にあります特例子会社なんですけれども、人材派遣会社の特例子会社で、発達障害者、自閉症、精神の方が多く、中には重度障害の方もいます。約30人の方がいました。
 業務内容は3つありまして、サポートチームというのがあって、清掃、運搬、シュレッダー、電灯交換、備品管理、業者立ち会い。そしてオフィスチームというのが、稟議書の仕分け、各種データの入力。メールチームは、各社への郵便物の配達、メール室での郵便物、荷物の仕分け、郵便局への配達という、この3つのチームがありまして、朝10時から夜5時までやっていまして、10時前に私、行きました。皆さん座っているんですけれども、私が入った瞬間、おはようございますと、皆さん一斉に私のところにごあいさつをされるんです。びっくりしたんですけれども。
 1人1人のいすのところに僕もちょっと行きまして、そうしますと、自閉症の方で、パソコンの能力が非常にすごい方がいるんです、だだだだっと。それで、本社の方もこのすごさには勝てないそうです。これは3年間かけてジョブコーチが一生懸命指導されたということなんですね。自閉症の方で、新聞の切り抜きをやっている方、蛍光灯のチェックをしている方、書籍をPDFに落とし込んでいる、またシュレッダーとかホチキス外しを一生懸命やっている方という、それぞれの人に合った仕事を皆さんされているんですね。びっくりしたのは、皆さん、メモ帳を持っています。何かあったらメモ帳に書いて、いつもいつも思い出すというか、そういう行為をしているんですね。
 ジョブコーチが言っていました。知的、精神の就職というのは非常に難しいんですけれども、ジョブコーチ次第だというふうに言っていました。そういった意味で、特例子会社の視察って、したことありますか。

◎障害者生活支援課長 区役所の1階にあるFika Fikaしか見たことはございません。
◆北明範 委員  ぜひ見てください。
 じゃ、急ぎます。特例子会社の必要性につきましては、決算特別委員会でも質問しましたが、現在区内には特例子会社として、ワールドの運営するFika Fikaがあります。知的、精神障害者を対象に約15名の雇用を創出しており、区内誘致による効果はあったと思います。ただし、業務内容が接客及びその周辺業務に限られているため、対象者が限定されるこのような現状を打開するためにも、事務作業や清掃業務など多種の作業が可能な新規の特例子会社の誘致が望まれると思いますが、見解を伺います。
◎障害者生活支援課長 必要性については非常に認識してございます。今後進めていくということで、総合計画等では、26年度に向けて考えていく予定でございます。
◆北明範 委員  2問ありますけれども、まとめます。
 地域として、企業就労者が増加すると納税者が増加します。社会状況の変化につながります。作業所の利用から訓練に行って、そして就職に行く、こういう循環ができれば、作業所の増加の必要もなくなるというふうに思いますが、その見解を伺いたいのと、最後に、特例子会社について、杉並区が場所を提供したり、また場所や仕事を提供した場合、進出する企業というのはいっぱいあると思います。また優秀なスタッフもいっぱいいます。
 そういった意味で、住みなれた地域の中で適切な環境と機会があれば、能力、個性を十分に発揮しながら働くことができます。どうか特例子会社誘致に本腰を入れていただきたいと思いますが、最後に、保健福祉部長のご意見をいただきたいと思います。よろしくお願いします。
◎保健福祉部長 最初、何でしたっけ。
◆北明範 委員  最初は、作業所と訓練と就職というのが結びついてくれば、循環してくれば、作業所が要らなくなる。
◎保健福祉部長 おっしゃるとおりだと思いますが、実際には、今障害者分野で支援をしていく領域の人たちが広がってきている感じもしますので、そう簡単には減らないかなというふうに思っています。
 それから、障害の特性に応じた仕事を1つのビジネスとしてやっていただくという特例子会社については、私も積極的に進めたいというふうに思っております。ただ、3年ぐらい前に進行中の案件が途中で途絶えてしまったということがあって、所管も慎重にというふうに考えているところですので、私も一生懸命勉強しながら、着実に進めてまいりたいというふうに考えております。
◆北明範 委員  最後に、民生委員、1問だけお願いします。
 民生委員はきのうからも出ておりますので、民生委員さんからのお手紙を読んで、最後にご答弁いただきたいと思います。
 民生委員は、社会奉仕の精神をもって、常に住民の立場に立って相談に応じ、及び必要な援助を行い、もって社会福祉の増進に努めるものであると民生委員法にも規定されています。一昨年、足立区の事件を初め、杉並区でも高齢者の所在不明などがあり、猛暑の中、民生委員は区職員と一緒に高齢者宅を訪問しました。また、地域たすけあいネットワークの登録者への訪問を行い、個別避難支援プランを作成しています。さらに、今年度からは安心おたっしゃ訪問をすることになりました。私たちボランティアで、自分のあいている時間を社会奉仕のお手伝いをしようと民生委員の仕事を受けましたが、昨今の地域の手の登録の急増、新規事業等、ますます民生委員の仕事が増えてきています。まるでそれを本職としなければいけないほどになっています。担当地区により高齢者の人数も異なるので、担当地域の見直しや増員により、もう少し民生委員の1人1人の負担をなくしていただきたいと思いますが、何とぞよろしくお願いします、ということでございますが、ご見解お願いします。
◎保健福祉部長 きのうも別の委員からもご指摘がございましたけれども、区から情報提供して民生委員の方に活動してもらうものがちょっと集中してしまったということは事実だと思います。
 それから、例えば都営住宅を担当されている方とそうでない方では、やはりお願いする案件も物すごく変わってきていますので、そこの辺はよくお話を聞きながら、無理のない形で、活動を使命感を持って続けていただけるように十分お話を聞いてまいりたいというふうに考えております。